2009年9月30日水曜日

やさしいおとうさん


お子様連れのシーンの繰り広げられる 一階にある2つの座敷席。

今日は いつも来て下さる やさしいおとうさんと とてもおとうさんっ子の女の子。
動物園に行ってきた帰りだそうです。

女の子はいつも おとうさんにぴったりです。
おとうさんは おうどんや お餅を食べやすくカットしてあげてはりますが、
端からみていても それはちょっと美味しそうな… 笑 愛情いっぱいです。

今日も 二人であんみつまで食べて 女の子も満足そうでした。 よかった。

女の子シャイで すぐ隠れちゃいますが、 見てないふりをしてると
いつもよく見てくれるんですよ。

その直前 間違えて湯がきすぎて 柔らかくなっちゃったうどんがあったんですが、 ちょうど彼女の為に用意されてたんですねえ。

おとうさんのおっそわけも やわらかめの冷たいうどんも 2つの味でよかったでしょ? 笑


一生に一度の修学旅行


まあ 毎瞬が一生に一度の旬ではありますが、

中学校の修学旅行で京都に行って、
その晩御飯 なんて こんなもんかあ って悲しいですからねえ。

なんか正直そういう気持ちだけには 負けたくないなあ って思います。

ホントは全ての毎食がそうなんですよ、

今日の晩御飯で来てくれた 豊田中学校の皆さんも
予想以上に沢山食べてくれて、
きのこの炊き込みごはんも お代わりで全部空っぽに。

「もちょっと食べたい人には、じゃあお蕎麦のお代わりどうですかー?

なんて お遊びの時間も束の間です。

「ホント おいしかったよー」っておばちゃん達に声かけてくれる彼らのプレゼンテーターぶりに、
スタッフみんな おもてなしの原点回帰のきもちです。


2009年9月27日日曜日

午前11半 午後5時のふらり  9/26


午前11時半 厨房から2階席へふらり。こんにちわ。


12時半 厨房から1階席へふらり。


西奈中学校のみなさんこんにちわ。


午後5時 厨房から お迎えに
伊丹空港へふらり。


午後10時 四川亭、汁なしたんたん麺へふらり。

ごちそうさま。

はなふくさんのも 食べたかったよう(*_*)



2009年9月26日土曜日

はしるやさい

明日から 修学旅行の1クラスの昼食や夕食の予約が続き、学生さんが沢山来てくれる。

目利きの友達に頼んでおいた 美味しいレモン煮にする、学生さんが喜びそうな、うまいさつまいもやら、おすすめ野菜を。
そして今年は とても美味しいし、しかも豊漁らしい さんま なんかの仕入れに走る。

荷物満載 いろんな"におい"充満させながら
疾走する。

トンネルに入る時 山を見上げると
いつも お邪魔します… って気持ちになる。

トンネルは突っ込んで行くときも 抜けていくときも なかなか気持ちいい、やさいとの旅。

そうしてはしってきた野菜を 今日もおそくまで、

明日も早くからおばちゃん達が仕込んでくれる。



2009年9月25日金曜日

コリスでふぅう



連休あけ、昨日は コリス さんで 遅いお昼をいただいてました。
京都にいてよかった と思えてくるお店です。

いつも 感謝します ちょっとしたビールにもつけて下さる たまらない突き出し。

トマトも じゃがいもピュレもいつも最高ですが、

フェンネルの効いたサラミがまた ん〜〜 でした。

赤シメイで  なすのマリネ  くるみとミントのペストでほっとひと息。


昨日は鹿児島産とおっしゃってた(お肉うまいですね! 鹿児島!)
牛肉カルパッチョは
パルミジャーノ 塩 ニンニクパセリの 刺激の中にとろけていきます…

このぶ厚さが たまらない風味を。

パリパリの鴨のコンフィは ぼくの好きな 攻めてくる 塩加減も具合も。

ナイフがかっこいい ゾーのクラシック。

おなかいっぱいになりつつ

ポークチャップ!  これとご飯で至福でしょう... .

たっぷりのたまねぎソテとドミグラス、

なかには、さわやかな繊維感の分厚いロース、

付け合わせのサラダも、みずみずしさあふれ、おいしいハムも、、

これで たしか、1350円だったか ですから、

料理屋の看板がないのもわかります。

ふらっと行って 食べれるのが、ホントうれしい。




2009年9月24日木曜日

京のもったいない!?

これは京都の 地、風土のもつ特性に育まれた面もあるでしょう。

海遠く、盆地にこもる空気や湿度、
京ならではの箱庭的な 繊細な自然美に育まれた、
"内向的なしつこさ" みたいなんはありますね。笑

ケチ。ともいわれる文化の側面ですね。

もったいないの 文化美の話じゃなくて、

まかないのお好み焼きです。
これ みんな大好きなんですよ。

残った天ぷらの衣用の"おこな"でつくります。

豚肉 イカ あげ玉 しょうがを沢山。

厨房はホントにモノを捨てないですねぇ。
感心します。

フロアスタッフは食べる専門
性格のカラーが全く違います。

左 ベテラン西村さん、「チーフが写真撮ろうとする時の顔はこうやん。」と、
右の新人坂田さんは、なかなかついていけない、170センチ長身ペアです。

 

この二人で、連休の賑わいを、落ち着いてよくやってくれました。

厨房の勤勉さやフロアの大らかさの互恵に気持ちもいいみたいで みんな仲良しですねえ 笑
いやはや…。

西村さんのトッピング… 何なんこれ…

サイレンス


様々な方言(音)、習慣(動作や表情)と 感情の動き(気質やニュアンス)のパターンや オープンさ、愛想など、
99パーセントを厨房で過ごしたにも関わらず、
シルバーウィークに この京都 岡崎の小さな食堂に縁あって来てくださったのは、
まさに日本全国各地の方々だなあと実感しました。
お客様、人種ごった煮…!
これまた 特異な楽しい時でした。
仕事でここにいながら、旅してる感じもありました。
料理を通して なにか共感でき、繋がることができればいいな… という思いで 一鉢をつくります。

ものすごい 雑音や言葉、 情報の氾濫交錯するなかでの

一瞬のサイレンス。 これって なんか ププッ…って笑っちゃうような瞬間でもあるんですよねえ。

これもよく出ました、新和風カレーライス。


2009年9月20日日曜日

元気プレゼンテーター

夕方、お世話になっている野菜やさんの友人に電話したら

声が… 出てない…

しかも 電話切るのに すごく時間がかかっている… ちょっと大丈夫かいなとビックリしながら
その人の経営する会社に電話すると、
その女性スタッフは いつものはちきれそうに元気な声で、
「そうなんですよお。 扁桃腺で気管も塞がれちゃって、
口から水を飲もうとしたら、鼻から水がピューってでるんですー!」

って えぇー!!!

とにかく それはちょっと観に行かねば…と。

寝ている彼を想像していたら、彼はもう起きていました。
まだまだ扁桃腺はキツくて、ほんの少しの水が通るくらいのようですが、


彼の優しさで気丈に振る舞ってはいますが、
痛みやつらさはやはり大変ですからね。
「痛み止め飲んだ?」って聴いたら、
「いや 飲んでない。」
「飲めないから…」

あ そうか。
でも彼は飲まないのでしょう。
僕なら即 飲みます。


こんなに病であっても元気をくれる人、

元気プレゼンテーターなんですよね。

プレゼンテーターか、そうでないか。
これは全ての動機の根元にありますね。  


さて元気もらった僕は
初の阪神電車に乗って、多少ビックリしながら、
足をのばして、これです。また大学!

おっちゃん相かわらずテレビずっとみながら、
たまに鉄板開けて観る、その表情、眼が、無相です。ワンネス…笑


甘い白味噌と特製ラー油に薄皮がたまりませんなあ。


そして初めての洋食屋さん。ゲンジ へ。
店主のおじさんは、ショートモヒカン。でした。
オープンキッチンで つけあわせのサラダを 皿毎にシェイクしてつくっていました。

スッキリドミグラスにビフカツは、ヘレの味で美味しく ミンチカツは黒胡椒&ジューシー。

スープ皿に、店主が丁寧に注ぎ入れるお味噌汁つき。

客層はファミリーから エルメスのお姉さんまで。
この日常の豊さを当たり前のように、で、とても楽しそう。

神戸元町 交錯文化が根づいて、やっぱおもしろい街だなあ。


2009年9月18日金曜日

「アサヒー!」de 2時間 ありがとう


連休前の一呼吸のような今日、

「外のあそこの席でいい?」 って 夕方まで2時間。
ちょっと気持ちよかったみたい。

僕が買い物行く時も、『バイバイ〜、』って手を振って見送ってくれました。

あの小さなテラスの丸テーブルは、
多分 10年くらい前に
「ここにサラダを置く!」っとか言って いつもお世話になってる法子さん買ってきたもの。

反りにそりまくって ビールも傾いているのに。
そろそろ 買い替えればいいよね  …店主の僕よ。

でもな  このくらいの斜め具合の使われ方でええねん。

だって 「ワインも ノンフィルターサケもいいよ どう?
「..アサヒー!」 で2時間いてくれるから。

斜めだから 料理はいらなかったのかな…


2009年9月17日木曜日

そういえば…

そういえば、すっかり忘れちゃってたのです。

昨晩は 関西エリアのテレビ番組 「魔法のレストラン」の特集で、
だる満の 特大海老の天ぷら丼 が紹介されていたのです。 僕も出ていたらしいのですが、

ちょっと前の取材の再編成ということもあってすっかり忘れていました。

朝一番から その天丼目当てのお客様が何組か来られ、
北村さんも嬉しそうに大きな海老の天丼に追われてます、、


でもその後は いつも通りの様相 手作りおばんざいや いろいろ..をお待ち下さる方が沢山でした。

テレビでのご縁も嬉しく楽しいものですが、
口コミのその何倍もの底力に支えられている事も実感したのも事実です。

いつも こんな食堂でも 少しでもお客様ごとに 旬なサービスが出来るように、 料理の事もお客様の事も もっとよく観んとあかん! なんてウルサい僕なんですが、
お客様のニーズやウォンツは 大方 この "なんでか美味しい" と言って下さるおばんざいバイキングにあるように思います。

毎日毎日 コツコツと手をかけ 仕込んでくれる厨房のおばちゃんと その感謝ワクワクが創る味。

バランスは大切だけど 今一度 それぞれの持ち味へのサポートマインドを忘れたらあかんな… と思ったのです。


今朝の朝日も眩しかったぜ


今朝はちょっと寝坊で始まります。
近道で20秒だけ走った今出川通りの景色はナイスでした。鴨川の橋の上を急いでいます。

真ん前のこんもりが、京のお盆の代名詞、大文字山こと如意が岳で、左手が修行の地、比叡山です。

もっと早い時間の朝のこの陽の高さは、 秋への移行季で、既に経験してるはずだけど、初体験な感じ。
いろんな要素が交わり、その日の季節感はその日限り ですね。

いつも季節は一足飛びに進んだり戻ったりしながら、
ある日 突然 あ! 秋だ! ってふうに変わっていきますね。

季節を感じる要素のブレンド感は、
人それぞれの味わいがあるんでしょうねぇ。…

 ところで多分、"変化"の全ては 段階的に瞬間的に変わってるのではないでしょうか。
人の認知している意識も。

その変化の幅が小さいから変わってなく感じたり、なだらかな変化に感じるんでしょうね。

ただ少々の変化に気づき喜ぶことも、自身の人生をおもしろがるコツ のような気がしました。

ささいな出来事や、それに対する自分の感じ方など。
小さな変化や一歩は 自分しか迎え入れてやれないですからね。

変化の幅の見方の尺度を変えておもしろがるのも、自分への優しさかもしれないなあ なんて。

昔は 自分にクールだった僕も 思います。


2009年9月16日水曜日

旅の途中で

整体に大阪に行って、帰りのめずらしく電車。

阪急電鉄   混んでます。
あまりの眠気でクルマを遠慮しましたが、 眠るどころではありません。
ただ ふと思い出して途中下車して、
高槻の"きんせい" さんを探して 行ってみました。

塩ラーメン!と言いかけて つけ麺。


ビールに唐揚げと
スーピーでパラパラ粒々と美味しかった小さなチャーハンとね。
お腹がいっぱい過ぎです…


さておき、再び電車乗りますと 混んだ車内の天井を、フーっと何かが動いています。

なんていう虫さんでしたか… よく田舎で見る虫さんですね…

多分 宝塚線から乗り換えて来たんでしょう。

嵐山線乗り換え駅で出ていきました。

嵐山イイトコダヨ。



2009年9月15日火曜日

ハンター坂のアジト潜入…




神戸に行ってました。
曇り空に溶けるような海と空と本に、数時間の満喫を。
前の晩は夜景にジャン ポール メッテのキルシュ…

2日続けてバイキングとシェラスコにヒントを得つつ、
残るあと一つの目的地へ。

確か 本ではこの辺だったか さっきの筋かなあ と
神戸の山手、北野の裏路地へ入りクルマを停めて、

その真ん前の 昭和40年代風の怪しい寂れたマンションを見上げて、
直感大当たり。 本を取り出すと、ピッタリの番地。 ここのはず。

もちろん 看板も何もなく 薄暗い玄関に入り、
階段の足音を響かせながら305号室に向かうと、(気分は"太陽にほえろ"のプログレなBGMのあれ)

あ、、あった… インディアン プロビジョンストア。
自家製インドスパイスを売るインド人の店。
もう辺りいっぺん、すごい香り。

とりあえず ピンポーン …
中から 「◇▼£※↑◎▲∋」 と遠くから人らしき声が。
ま よく分からないが 多分「ようこそいらっしゃいました。 どうぞお入り下さい。」 ということだろう…。

カチャ… 「こんにちわー」 と入ると
なんだか1DKくらいの部屋に
沢山のカゴに入ったスパイスと、 頭のてっぺんに抜けるような香り、

奥には メガネのおっちゃん。「…ハイ。」

もくろみは2つあって

最近カレーづくりにハマっている
ウォーターウォッシユNCの代表にガラムマサラとカレーのマサラを買うのと、
先日 友人のマラケシュみやげの ホワイトマジックに使うというスパイスが、
そのカレーを思わせる要素のクミンやらの香り抜きで、
爽やかで 煮込みに最高だったので。 そんなのはないか?
ってことだったんですが、
日本語が殆ど通じないけど
「それは 創ってないからキミ創りーさ」 って感じ
そりゃ僕がもらったのは モロッコ土産やもんなあ。

ただ 各国にスパイスあれど その国のスパイスの特色で
例えば、インド料理なら インド産のコリアンダーは 深みが別格 とかあるらしいので

このインド産のガラムマサラ(ガラムは辛いの意 マサラはスパイスのミックス)は楽しみです。
先日のような ほっくりジャガイモのスープに入れたら、めちゃ旨そうです。

てな訳で 数種のスパイスを。

「どれがどれか判らなくなるから メモしといてよ」 とおっちゃんに。


シャッター音のあとに、
「ウシシーっ」と笑うおっちゃん …

しかし神戸はインド人の方もインド料理屋も 沢山ですから
こんな店もあって然りな感じですね。

最近 京都にも(特に左京区) インド チベット料理の店が急増です。 なんでやろ…

インドの人 自転車で走りまくってますね…


ちなみにインドミルクは コンデンスミルク、

後ろはサイババ氏かな。



2009年9月14日月曜日

野菜が食べたい …と

身体がちょっと疲れてくったりとして、

優しい野菜のスープが食べたくなった。

ほくほくじゃがいもに いい香りの人参
ローリエの効いたあっさりスープ…
そんなイメージでスーパーに寄ると、
(ちょっと旨そうな牛肩ロース半額、) … これは入れよう。

もう、フライパンで一斉にソテーして ワインとビネガーと、簡単に水煮にするつもり…

でしたが 肩ロースがなかなか美味しそうな繊維感、
2つあるうちの1つは、まな板に取り出し、
やっぱり ステーキで食べちゃいました。

いつもの台所で立ち食い。。凍らせたキルシュ飲みつつ…

おいしかった。 意外 がまたおいしい。

あんなに野菜が食べたかったのにね、… すべて思考の導き じゃないしね

また改めて 鉄板焼きという料理は スゴいと思った。 キッチンの前にお客様を座らせているのだから そりゃうまいよね。

お風呂入っているうちに 野菜スープは完成。

ペスト添えて、ふぅう〜 と いただきました。


庭と弁当の味と



今日は お昼前には お茶会での お弁当の配達があり、
朝早くから みんなで仕込んでくれました。

いつも通りのおばんざい弁当。
小芋のたいたんのふくよかさと 万願寺のシャープさがポイント。

場所は修学院 曼殊院の近くの円光寺へ。


こんな場所でみなさんお弁当を食べはりますのね〜。(と荷物運ぶフリして覗いてみふ)

綺麗なお庭です。
奥に流れる水音の響きもたまらんし。

ここの縁側で 今にもハマりそうな自分は 「また今度ね。楽しみだね〜!」とちょっとなだめながら、

スタッフがいなくて、僕が帰るまでオープン待ちの店に急ぎました。

さっきの空間で… と お弁当に盛られた いつものおばんざいは…、とおもってみると

いつもの活気の味わいは、 あの静寂に見える場でも
召し上がっていただける味わいのイメージが浮かび気づきました。

それこそ 普段ついつい忘れやすい、与えられっぱなしのエネルギー、
いたらない自分達を超えて 包み込んである普遍的な創作エネルギー
その与えたもう味わいであったなと ふと思いました。

料理にしろ、すべてに創っていただいているし、共に創らせてもらっている感謝を忘れないことやなあ。

特に、うちみたいな、キレ職人ではない、おかあさんの味の店なんて

傲慢ならざるべし。と子の心と

抜苦与楽。と親の心 かな。

なんて親心知れずにして。   …親子丼食べよっと〜。